The Maerklin Chuff-Chuff Club of Nagoya
     名古屋メルぽっぽクラブ    

研修所　Training Center

基礎知識　Basic

２．配線
  1. 基本的な線

    1. 茶
      　交流アナログ・旧型デジタルコントローラー(6021 Control Unit、Intellibox等)の場合
      • 交流トランスの出力で、Marklin電気システムの基準電位。グランド。コモンとも言う。
      • 黄色線や赤色線からの電流が戻ってくる線。
      • コントローラーから線路へ行く線"O"でもある。よって、機関車のシャシーは車輪を通してグランドとなっている。このことをシャシーグランドという。
      • トランスの茶色線とコントローラーの茶色線を接続しても良い。
      • 複数のトランスを使う場合は極性合せ（別項参照：以下同じ）を必ず行い、各々の茶色線を相互接続する。

      　新型デジタルコントローラー(Central Station、Mobile Station等)の場合
      • CSやブースターの左右レール出力の"O"で、赤線"B"からの電流が戻ってくる線。
        Marklinデジタルシステムの基準電位であるが、真のグランド(＝０ボルト)ではない。
      • アクセサリー用交流トランスのグランド出力で、黄色線からの電流が戻ってくる線。
        真のグランド(＝０ボルト)。
      • CS等の茶線"O"とアクセサリー用トランスの茶線とを接続してコモン・グランドにしても良い。
      • 【重要】
        　上記両茶線を、CS・ブースター・MS接続ボックスに給電するACアダプター(または
        　トランス)のGNDと、決して接続してはいけない。
    2. 黄
      • トランスの出力で、交流16〜18Ｖの電圧。
      • コントローラーやアクセサリーの電源となる。
      • 【重要】複数のトランスを使う場合、各々の黄色線は相互に接続はしないこと。

    3. 赤
      • コントローラーの"B"出力で、センターレールに給電する線。
      • アナログではコントローラのスピード調整ノブの位置に応じた交流電圧が出る。
      • デジタルではパルス交流１８Ｖが出力され、機関車への速度司令などのデジタルコマンド信号が含まれている。
      • 【重要】複数のトランス／コントローラーを使う場合、極性合せを行ってあったとしても、アナログ同士でもデジタル同士でも、各々の赤線は相互に接続はしないこと。

    4. 青
      • 緑や橙色や赤の端子とともに、ポイントや信号機の制御に用いる。

    5. 灰
      • その他


  2. Marklin製デコーダの線
    1. 茶
      • グランド。シャシーグランドへ接続する。
      • モーターのブラシプレートを固定するボルトに共締めされている電極に接続することが多い。

    2. 赤
      • 電源。
      • 集電シューもしくはパンタもしくはそれらの選択スイッチへ接続する。

    3. 橙
      • 直流＋５Ｖの基準電圧。
      • ファンクション出力のリターン線として使うと、ファンクション出力が安定するのでライトのちらつきが抑えられます。
      • 【重要】ファンクションのグランド線のように使用されるが、０ボルトではないので、
        決して茶線やシャシーに接続・接触させないこと。

    4. 紫
      • 直流−５Ｖの基準電圧。
      • 通常は使用しない。

    5. 青
      • チョークコイルを介して直流モーターのブラシに接続します。
      • PWM (Pulse Width Moduration) と呼ばれる直流パルス出力です。

    6. 緑
      • 青に同じ。
      • コントローラの進行方向と反対方向に機関車が走ったら、青と緑を逆に接続します。
      • 最大負荷電流は、マニュアルを参照して下さい。

    7. 灰
      • function出力。
      • フロントヘッドライト用バルブに接続します。
      • 出力は直流−14Ｖくらい。
      • 最大負荷電流は、マニュアルを参照して下さい。
      • ライトのもう片側の端子はシャシーグランドに落としてもいいですし、橙色の線に接続してもいいです。後者はちらつきが抑えられますが、バルブには１９Ｖくらいの電圧がかかるので、デジタル用のバルブにする必要があります。前者はアナログバルブでＯＫです。

    8. 黄
      • function出力。
      • リアヘッドライト（尾灯）用バルブに接続します。
      • その他は灰色に同じ。
      • 直流ですので、ＬＥＤの場合は接続方向に気をつけるのと、負荷抵抗を直列に入れることをわすれないようにしましょう。

    9. 茶／赤
      • ｆ１出力。
      • 蒸機の発煙装置付に接続するケースが想定されているので、アナログ運転時には常時ＯＮとなるので気をつけましょう。
      • グランドリターンに関しては、灰色と同じ。

    10. 茶／緑
      • ｆ２出力。
      • グランドリターンに関しては、灰色と同じ。


  3. ＤＣＣデコーダーの線

    LokSound2などは基本的にＤＣＣデコーダーのため、配線の色使いはＤＣＣの決まりに則っています。
    1. 黒 ＝ グランド
    2. 赤 ＝ 電源。集電シューもしくはパンタもしくはそれらの選択スイッチへ接続する。
    3. 青 ＝ 基準電圧。ファンクション出力のリターン線として使えます。
    4. 橙 ＝ 直流モーターのブラシに接続します。
    5. 灰 ＝ 橙に同じ。コントローラの進行方向と反対に機関車が走ったら橙と灰を逆に接続する。
    6. 白 ＝ function出力。フロントヘッドライト用バルブに接続します。
    7. 黄 ＝ function出力。リアヘッドライト用バルブに接続します。
    8. 緑 ＝ ｆ１出力。

      電気特性はデコーダーによって異なるので、各デコーダーの説明書をよく見てください。

  4. ＡＣ１００Ｖのコード

    複数のトランスを使う場合、各々を壁のコンセントへ接続するのではなく電源タップにすべてつなぎ、オンオフは電源タップのコードを壁コンセントから抜き差しして行いましょう。これはすべてのトランスを同時にオフすることが重要だからです。そして、もちろん極性合わせのためのマーキングもお忘れなく！  オンオフスイッチ付の電源タップだと便利です。
（ 07.Oct/2003 written by H.INOUE,  13.Oct/2003 revised）
（ 23.June/2019 revised by H.INOUE ）