検車区

A Push-Pull Train with BR23 and Silberling wagons

シルバーリンゲ客車とBR23とは常にこのような連結となり、BR23の前側に４極導電カプラーを装備します。テンダー側は通常のクロースカプラー。標準状態では、プッシュ時、テンダー側前照灯は非点灯となり、赤色マーカーライトを点けたいところです。

項目	内容
メーカー／品番	Maerklin/26543 (2009-03 MHIモデル)

車番／エポック	023 004-5／IV期
前側カプラー	あり(４極導電カプラー)
Motorolaアドレス	1st Address:23 2nd Address:255
f0	前(客車)／後標識灯
f1	発煙(AUX1)
f2	蒸機機関音(sound on/off)
f3	汽笛(SoundSlot1)
f4	ABV(漸次加減速)off
f5	ブレーキスキール音off
f6	前(機関車)標識灯(AUX2)
f7(Moment)	汽笛(短) (SoundSlot2)
f8(Moment)	スチームブローオフ(SoundSlot13)
f9 CS/MS2のみ	エアポンプ(SoundSlot14)
f10(Moment)CS/MS2のみ	火格子揺動音　(SoundSlot12)
f11 CS/MS2のみ	投炭シャベル音(SoundSlot11)

同セットの概要です。
単体の39230と異なる点は以下の通り；
　・IV期
　・シルバーリンゲ客車との永久連結が基本
　　　前側に４極導電カプラーを装備
　　　機関車の前側前照灯はf6で制御される(通常非点灯)集電シュー切替えリレー内蔵

単体の39230で未使用だったf6－AUX2は、このセットでは、機関車の前側前照灯の制御に使われています。機関車は前側を客車と連結しているため前照灯は通常オフで、単機走行する場合にf6で点灯させるためです。よって、テンダーのマーカーライトの制御用にf6－AUX2は使用できません。

The function mapping of f6－AUX2

f6－AUX2の設定をCS1で確認。マーカーライト用には使えません。

A 4-pole conducting coupler

機関車前面の４極導電カプラー。左の２極は客車の前照灯／マーカーライト切替え用で、右上の電極が制御客車からの集電シューの引き通し用、右下の電極がGND(“Ｏ”＝左右線路)です。

A shoe changing relay on the circuit board
in the tender.

メルクリンの永久連結の列車では、編成前後に集電シューを装備し、列車の進行方向によりこれらを切替え、必ず前側のシューから集電することがルールです。これは、信号での停車や給電区間をまたいで停車した場合の不具合を防止するためで、自作でもそのようにする必要があります。

このセットでは、機関車テンダー内の基板裏側にシュー切替え用のリレーがあります。このリレーは、それ以外に、制御客車の前照灯／マーカーライト切替えにも使用されているようです。

The function mapping of the relay switching

AUX3とAUX4は、シューの切替えと制御客車の前照灯／マーカーライト切替えに使われているようです。

Setting plug for shoe changing relay

テンダー内の基板には、編成で走るか、単機で走るかを選択するためのプラグがあります。これは、シューの切替えを有効にするか無効にするかの設定です。写真は、編成走行時の設定です。

LEDs for marker lights

マーカーライト用LEDは、テンダー内の基板裏側に、両面テープで装着しました。リレーがあるため狭くなりましたが装着可能です。低電流ダイオード(または、１～２ｋΩくらいの抵抗)も一緒に装着。

LEDs should be covered by tapes

中央前照灯への光の漏れを最小限にするため、LEDをテープで覆います。それでもLEDが明るすぎて光が漏れる場合は、定電流ダイオードの電流値を小さくする(または、抵抗値を大きくする)か、CS1を使用してフロントライト出力の出力値を下げます。

Upper side of the circuit board in the tender

テンダー内の基板の上側です。配線用電極は、左から、

　１　スピーカーへの接続(1)　　　　　　　
　２　スピーカーへの接続(2)
　３　デコーダーからのスピーカー出力(1)
　４　デコーダーからのAUX3出力
　５　デコーダーからのスピーカー出力(2)
　６　デコーダーからのフロントライト出力
　７　デコーダーからのリアライト出力
　８　デコーダーからの＋電源
　９　制御客車のシューからの“Ｂ”
　10　制御客車への前照灯／マーカーライト出力(1)
　11　制御客車への前照灯／マーカーライト出力(2)
　12　デコーダーからのAUX4出力(シュー切替え用)
　13　不明
　14　“Ｏ”(GND)
　15　デコーダーへの“Ｂ”出力
　16　不明
　17　テンダーのシューからの“Ｂ”

Connections for LEDs. Front light for Anode,
+Vcc for cathode.

単体の39230と異なり、AUX2があいていないので、LEDのカソード(＋)には８番を、アノード(－)には６番を接続します。よって追加配線は、39230のときよりもかえって楽です。

これで、f0をオンして前進しているときにマーカーライトが点灯します。つまり、客車の前照灯が点灯するとき、マーカーライトがつきます。もちろん単機時でも点灯します。

Finished

無事、マーカーライトが点きました。