The Maerklin Chuff-Chuff Club of Nagoya
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書籍紹介
| 電気機関車EX (季刊雑誌 イカロス出版） |
電機実車ファン、日本型模型ファンにはよく知られたムックだと思いますが、我々欧州電機ファンもこの雑誌は無視できません。というのも毎号必ず欧州電機の記事「海外の名機を訪ねて(by真柳哲也氏)」が載るからです。蒸気機関車に関しては、廃刊ではありますが、篠原さんの「全盛時代のドイツ蒸気機関車」があり、各機の情報を日本語で読むことができますが、電気機関車に関してはこの本が頼りです！各モデルのマニュアルには、実車の簡単な紹介がありますが、それだけだと少し物足りませんし、日本語もないですしね。記念すべき創刊号には、もちろんというか予想通りというか、E03でした。以下、各号の「名機」は以下の通りです。たった十数ページのために2000円以上は痛いですが、実車知識を得たい人は是非！大きな書店にはバックナンバーが揃っていますが、創刊号はそろそろ古本屋へ行く必要があるかもです。
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| 最新号は、スイス国鉄のブッフリ式駆動装置を採用した電機の解説の続編(その３)です。前のAe3/6、Ae4/7に続き、最後のブッフリ式形式Ae8/14(11
801)形機関車の紹介です。ゴッタルド線用のために、Ae4/7を２両永久連結した、駆動軸数８、全軸数14という巨大電機で、BigBoyが登場するまでは世界最大の機関車でした。落成は1931(昭和6)年で、50輌の量産が計画されましたが、後年重連統括制御の信頼性があがり重連機関車で運用できるようになったのと、経済危機もあり、オンリーワンかつラストワンとなりました。兄弟機がありますが、ブッフリ式ではありません。引退は1977(昭和52年)ですが、例によってしっかり動態保存されているのこと。 あと、別の記事でE03が紹介されています。内容は制御装置の話が中心の、たった３ページの記事で、E03ファンにはちょっともの足りないものです。ここで気になったのは、E103形という呼び方(気持ちはわかる)と、駆動方式をクイル形と言っていることで、ラバーリングスプリングカルダン駆動というのが正式な名称だと思うのですが、どうなんですかね？ ま、でもE03が記事に取り上げられるのは嬉しいですね。E03を詳しく知りたい場合は、本紙１号、10号、11号と併読されると良いでしょう。 |
| （2022/02/26 written by H.INOUE） |
